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祈りの幕が下りる時

2013.11.24 *Sun*
祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時
(2013/09/13)
東野 圭吾

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うーーーーーん・・・。
印象としては、「白夜行」と「容疑者Xの献身」と「悪意」とそういった過去の作品の香りがそこかしこでするような。
これはもしやどんでん返しが?と期待したものの、最終的に何もなく終わる、という感じ。
悲劇が増幅して次の悲劇を呼んでいく、という救いようのないストーリー。
どこかで食い止められなかったのかな?と思うけど無理だったのかなあ。
入口は、借金というどこにでもありそうな話なのに、それが悲劇に発展してしまうかそうでないかというのは、何がどう関係するんだろうかと考えると、やっぱりお父さんの責任なのかなと。
父が娘を愛するのはわかるけど、その愛し方は、結果を見ると、間違っていたんだろうな。
ただひとつ救いなのは、この画像には出ていないけどこの本には帯があってその帯に書いてあるのが
 「悲劇なんかじゃない これがわたしの人生」
これが本文のどこかに書いてあったか記憶にないんだけど、ただこの帯には救われるな、と。

加賀恭一郎シリーズ的には、登紀子さんとの関係がこの後どうなっていくかは楽しみですね。
あと松宮くんの成長!
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夢幻花

2013.10.27 *Sun*
夢幻花(むげんばな)夢幻花(むげんばな)
(2013/04/18)
東野 圭吾

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発売当初に買ったのに今まで放置しておりました。
いつもわたしが読み終わってから読んでいる母が、待ちきれず自分で買って先に読んでしまいました。
ちょっと難しい話だと「よくわからなかった」という感想を言う母が、「わかりやすくて読みやすかった」と言っていた作品です。
ちなみに、もうこの次の作品も発売されてしまって(『祈りの幕が下りる時』)母がすぐ買ってしまったので、ついに先を越されてしまいました。
追いつけるように頑張ります。(笑)

そんなどうでもいい話はともかく、この作品、母の言うように読みやすかったです。
人間関係はいつものごとく複雑に入り組んでいて、ここでこの人とこの人が繋がるんだー、という感じもあるんですが、「そんな偶然ある?」というよりは「きっと必然なんだ」と思わせるところが東野さんのすごいところです。
タイトルになっていて、帯にも書いてある「黄色いアサガオ=夢幻花」については、想像力のある方だったら何を意味するのかすぐに分かると思いますが、わたしは読み進めていくまでわからなかった。
種明かしをされると、そりゃそうだよなあ、というかそれしかないか、としか思えないのに。悔しい。

登場人物がやっぱり魅力的だったなあ。みんな。
今回は特におじいちゃんがものすごく素敵で。
こんなおじいちゃんがいたら、カッコいいなあ。

そして、最後の最後に書かれているのが、小説の内容とはほとんど関係がないけど、原発事故問題。
たとえ日本で稼働する原発がゼロになったとしても、それで終わりではない、廃炉にするためにはその後何十年という長い年月が必要。
そこに働く人も、そのための高い技術も、まだまだ必要。
『世の中には負の遺産というものがある』
貧乏くじであろうと、誰かが引き受けなければいけない。
世の中には、そういう仕事がたくさんある、それを忘れてはいけない。

東野さんの作品はいつも自分の想像範囲内では終わらない。
なにかハッとさせられるものがある。
次の作品も早く読みたいです。
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心の支えがあるから

2013.01.13 *Sun*
マドンナ (講談社文庫)マドンナ (講談社文庫)
(2005/12/15)
奥田 英朗

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もともと「空中ブランコ」など奥田英朗さんの作品は好きでしたが、「ガール」を読んで久しぶりにさすがだなあ~と感嘆したもので、その姉妹作と言われているこちらも手に取ってみました。
・・・うん。さすが。
悩み、惑い、右往左往する40代のキャリアを積んで出世してきた課長さんたちの描写も魅力的だけど、もっと魅力的な脇役たち。

「マドンナ」では奥様が素晴らしい。
夫が恋をしているのに気づいても、責めずに理解し(心の中では違うんだろうけど)どんと構える。
この話では、課長さんだけじゃなくて、独身の山口くんの恋も、同じく叶わないところに面白さがあると思うなあ。
恋って素敵だなあと、結婚って素敵だなあと、絶妙のバランスで思わせてくれる。

「ダンス」での魅力的なキャラクターは課長さんの同期の浅野さんでしょう。
人目を気にしない、会社の慣習に従わない、それでいて仕事は手際よくできる、変わり者の困った同期。
こういう人って、自分は良くても人に気を使わせるしちょっと迷惑。
でも嫌いになれないし、憎めないし、ちょっと憧れる。

「総務は女房」会社って、こうなの!?と一応会社員のくせに普段技術的な仕事しかしてないのでビックリしてしまう感じだったんですが、主人公もそうなんですよね。
わたしも「慣習だから」といくら説得されても不正を見逃せる気はしませんので、最後はもやもやしましたが、現実はいろいろと大変ということで。

「ボス」若くて美人で仕事のできる同い年の女性が上司として赴任してきた、という話。
これを読んでいて、なんとなくくすぐったい感じが最初からあった。
今まで、残業が当たり前、会社の行事、休日の接待、無駄口をたたきながら仕事をしてきてそれが楽しかった主人公の課長さん。
その一切を変革し、ノー残業デーを作り、休日の接待や行事は廃止し、仕事は仕事プライベートはプライベートと割り切る浜名陽子部長がどうも自分に近いような気がして。
わたしも、仕事は仕事。それ以外の時間は自由に使わせてほしい、という人間で、職場の人と友達になろうと思わないし、仲良くしたいとも思わない。
そのほうが仕事がやりやすいと思っているし。
まあ、この浜名部長さんは結婚していて子供もいて40代で部長に就任している超バリバリキャリアウーマンでしかも、部下に全く弱みを見せない、あくまで仕事の場では凛とした女性。
全然一緒にはできないですけど、何か近いものがありそうだと。
その「何か」が最後の最後でわかります。
『空想の世界を持っているのだ。それは、日常からの小さな逃避に違いない。好きな歌手やスポーツ選手を恋人に見立て、声援を送ったり、語りかけたり。そうやって一人遊びをしているのだ。』
主人公の課長さんは、そんな部長さんを見て『いいな、と思った。こんな楽しみがあるなんて。』と思ってくれているんですが、そういう男性ってどれくらいいるのかなあ。
浜名部長さんの旦那様(外国人の方ですが)はちゃんと理解してくれてるってことなんだよなあ。
そういう人に出会いたい。(笑)
この本に、自分が出てくるとは思っていなかったので、不意を突かれて思わず涙が出ましたよ。
何もなければ弱音も吐かず割り切って凛と仕事なんてできない。
大きな心の支えって、ほんと大事だ。

「パティオ」このお話だけは、仕事の話じゃないな。家族の話。
年を取って、一人暮らしで、孤独でも、毅然としていたいというプライドを選んだ「おひょいさん」
カッコいい。
そして遠い将来(と思っていてもいつ訪れるかわからないけど)両親のどちらかが先に他界したら、わたしは一体どうするんだろう?という思いにもさせられました。
本人の思いを尊重する、というのが一番なんだろうけど。ね。
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しあわせのかたち

2012.12.09 *Sun*
きのう何食べた?(7) (モーニング KC)きのう何食べた?(7) (モーニング KC)
(2012/12/03)
よしなが ふみ

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今回も、いいすなあ。おなかいっぱい。
どんな人にもいろんな幸せのカタチがあって、それは絶対他人に否定されるようなものではないんだと。
シロさんが人目を気にしなくなったこととかさ、まったく偏見持たずに懐いてくる(笑)富永さんのお父さんとかさ、ミチルちゃんが「うっかり子供出来ちゃった」と言っても怒らないで「おめでとう」と言えるお母さんとかさ。
愛だなあ。
何より主人公のふたりが大きな心で優しくて思いあってて、素敵。
小日向さんとジルベールの仲も、あれはあれで成り立っているからいいのだ。(笑)

今回も料理勉強させてもらいます。
ちゃんと自炊しなきゃ。
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ガール

2012.05.27 *Sun*
ガール (講談社文庫)ガール (講談社文庫)
(2009/01/15)
奥田 英朗

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予定がなくなったGW前半の初日、妹の趣味に付き合って行った岩盤浴(サウナ?)で妹に借りて読んだ本。
読み終わって感嘆。なんてドンピシャ!
わたしのための本だ、そう思いました。
5人の30代女性を主人公とした短編集。
それぞれ年齢は違ったり仕事が違ったり結婚していたり子供がいたり、でも、みんながんばっていてそれぞれ悩んでいる。
どんな人生を選んで歩んでも、周りのほうが幸せそうに見える。
それは裏を返せば、いまの自分だってきっと幸せだってことなのかな。
きっと答えなんて出ないけれど、このまま悩み続けながら、自分なりに生きていくんだろうな。

『女同士は合わせ鏡だ。自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。』
このフレーズが好きだったので、映画でちゃんと使われていてうれしかった。


映画のことも、少し。
やっぱり短編集をまとめたのでごちゃごちゃした感じは否めなかったけど、なんとかひとつの物語になっているかな、と。
あとで読み返してみたら台詞とかは結構原作に忠実でした。
俳優さんでは麻生久美子さんが大好きなのでうれしかった。
そしてその旦那さま役の上地さんがなんとも素敵!
原作の由紀子(香里奈さん)は彼氏がいる設定ではないけど、映画では彼氏の役だった向井理さんがすごーく良かった。
そして壇れいさん演じるお光が、ものすごく魅力的。
吉瀬美智子さんも板谷由香さんもかわいかったし、そうだ要潤さんの憎たらしさも素晴らしかったなあ。
原作では32歳だった由紀子の年齢が29歳になっていて、何度も29歳という年齢が繰り返されるので、まさに29歳の自分はドキドキしました(笑)
あと3ヶ月弱。
できることはきっとあるんだろうけど。
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