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くちづけ

2013.06.04 *Tue*
ひさしぶりに映画館で映画をみました。
堤幸彦監督「くちづけ
ストーリーは公式サイトで見ていただければわかりますが、知的障害者の娘マコ(貫地谷しほり)と漫画家の父いっぽん(竹中直人)のお話。
ずっと一緒に生きてきたふたりがあるグループホームにやってくるところから始まります。

思い返してみると、ほぼすべての場面がグループホーム「ひまわり荘」だけで流れていきます。
舞台っぽいなあと思って、公式サイトを見てみると、やっぱりもともと舞台で演じられていた作品を映画化したものだったんですねえ。
原作、脚本は宅間孝行さん。
・・・ん?どこかで聞いた名前・・・と思ったら「うーやん」を演じられていた俳優さんでした。
予備知識なく観たのでびっくり(笑)

観終わってすぐは、難しい問題だなあと、軽々しく感想を言ってはいけないような気持ちだったんですが。
やっぱり、悲しいお話です。
マコが子供のころに悲しい出来事があって、施設に入れることができず、ずっと父娘ふたりで暮らしてきたというエピソード。
そしてそういった経緯から、父が自分の余命を知ってひとりでは生きていけない娘をどうしたらいいのかと苦悩し、いまさら施設に入るのも無理で何度も逃げ帰ってしまうマコ。
犯罪者、そしてホームレスには知的障害者が多いという話は事実かどうかはわかりませんが、理由づけとしては十分であると思います。
でも、父と娘の愛情をまっすぐに描くということを考えれば、すべて必要ないんじゃないかな、と。
何度も考え直して、思い至りました。
「知的障害者が生きやすい社会を」という問題提起をしたいのか、それとも純粋に父と娘の愛を描きたいのか、中途半端になってしまった気がします。
父と娘の愛を描くだけだったらまわりくどい理由づけは必要なくて、がんに侵され余命わずかと知った父が行き場のない愛情と苦悩をぶつけた結果、娘の首を絞めてしまうという単純なストーリーのほうが、どうして?と他人に理解されなくても、ふたりの愛情だけは表現できる気がする。
だって、今回の話だったら、ふたりが「ひまわり荘」に来てうーやんをはじめホームの住人や家族や従業員や町の人に会って過ごした時間の意味が全くない。
その人たちに出会って、少しでもふたりが救われたということがあればもっと後味がいいあたたかい話になるんだけど、まあ、そういう風にはしたくなかったんだとは思いますが。

俳優さんでは、ひまわり荘のご主人夫婦の娘役の橋本愛ちゃんが良かったです。
他の作品で観たことがなくて初めてだったんだけど。
まだ17才なんですねえ。若いなあ(笑)

ひさしぶりに舞台も観てみたいなあという気持ちにもなりました。
チケット取るのが面倒なので(←)吾郎さんの舞台もつよしの舞台も最近は観てないけど、また機会があったら行きたいなあ。
category : 観る

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