夢幻花

2013.10.27 *Sun*
夢幻花(むげんばな)夢幻花(むげんばな)
(2013/04/18)
東野 圭吾

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発売当初に買ったのに今まで放置しておりました。
いつもわたしが読み終わってから読んでいる母が、待ちきれず自分で買って先に読んでしまいました。
ちょっと難しい話だと「よくわからなかった」という感想を言う母が、「わかりやすくて読みやすかった」と言っていた作品です。
ちなみに、もうこの次の作品も発売されてしまって(『祈りの幕が下りる時』)母がすぐ買ってしまったので、ついに先を越されてしまいました。
追いつけるように頑張ります。(笑)

そんなどうでもいい話はともかく、この作品、母の言うように読みやすかったです。
人間関係はいつものごとく複雑に入り組んでいて、ここでこの人とこの人が繋がるんだー、という感じもあるんですが、「そんな偶然ある?」というよりは「きっと必然なんだ」と思わせるところが東野さんのすごいところです。
タイトルになっていて、帯にも書いてある「黄色いアサガオ=夢幻花」については、想像力のある方だったら何を意味するのかすぐに分かると思いますが、わたしは読み進めていくまでわからなかった。
種明かしをされると、そりゃそうだよなあ、というかそれしかないか、としか思えないのに。悔しい。

登場人物がやっぱり魅力的だったなあ。みんな。
今回は特におじいちゃんがものすごく素敵で。
こんなおじいちゃんがいたら、カッコいいなあ。

そして、最後の最後に書かれているのが、小説の内容とはほとんど関係がないけど、原発事故問題。
たとえ日本で稼働する原発がゼロになったとしても、それで終わりではない、廃炉にするためにはその後何十年という長い年月が必要。
そこに働く人も、そのための高い技術も、まだまだ必要。
『世の中には負の遺産というものがある』
貧乏くじであろうと、誰かが引き受けなければいけない。
世の中には、そういう仕事がたくさんある、それを忘れてはいけない。

東野さんの作品はいつも自分の想像範囲内では終わらない。
なにかハッとさせられるものがある。
次の作品も早く読みたいです。
category : 読む

COMMENT

こんばんは。

自分も「夢幻花」読みましたよ。
いい作品ですよね。

今でも解決できない「負の遺産」、誰がその責任を負うのか……
それを考えてしまいましたよ。

確かにおじいちゃんはカッコ良かったですね。
by 神崎和幸 #-
2013/10/27(日) 19:20 [Edit
コメントありがとうございます。

「負の遺産」だけではなく、世の中には、楽しいだけではない仕事、だけど誰かがやらなければいけない仕事
というものがありますよね。
最後に蒼太が出した結論にとてもすっきりとした気持ちで読み終えることができました。

東野さんの作品はいつもただのミステリーで終わらず、何かを考えさせてくれます。
by ノブミ #-
2013/10/27(日) 21:28 [Edit

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